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■ Software
Rexim

□ Rexim

○ バイナリ Version β1.014
ダウンロード "rxmb1014.lzh"
開発途中で終了したもの。
結局未完成であった。

○ ソース Version β1.015
ダウンロード "rxmb1015.lzh"
最後っぺとしてソースを公開する。
Visual C++ 6.0 でコンパイルできるはずだ。
最早、変数の命名規則やコメントの書き方などが今と全くスタイルだ...。
MIDI はいつか再開したいが、シーケンサ開発ではなくてシーケンス使用者であろう。
当時私はまだ学生でシーケンサなど買うお金はなかった。その代わり、時間があった。
時間はあったが金がない → 自分で作る
金はあるが時間はない → 買う
TPO を考えると理にかなっているが、中途半端で終わってしまったのは悔やまれる。

○ Rexim の軌跡 (from blog
筆者は以前 Rexim という MIDI シーケンサを開発していた。
もう8年前の話である。
筆者の音楽遍歴を語ると長くなるが、簡単に追うと、
吹奏楽で音楽をかじる → コンピュータミュージックに興味を示す → QY20 という YAMAHA のシーケンサーを入手 → もっと高度なことがやりたくなる → QY100 という上位機種購入も考えるが、結果的にパソコンを買ってもらう → Windows 95 で動作するシーケンサーが欲しくなる → お金がないので自分で作ることにする → Rexim 開発を開始する
というものである。そう、何を隠そう、筆者のパソコンとの出会いは音楽が発端だったのである。今はゲームプログラマーなぞをやっているが、プログラミングそのものは当初は“なんとなく興味はある”程度であり、パソコンでやりたかったことは音楽だった。それが理系大学の影響か、プログラミングにも興味を持つようになり、いつしかゲーム開発をしたくなったのである。そのゲーム開発と音楽とのモチベーションが50%であった頃、Rexim は生まれた。

今でもよく覚えている。その頃、プログラミング自体がよくわからず、やっと Windows API をたたけるようになってきたあたりだ。筆者は雑誌の付録で「天空の城ラピュタ」のテーマソングの MIDI ファイルを手に入れた。やっと、MIDI 音源に単音が鳴らせるようになったというところで、いきなりこのファイルを解析・演奏しようとしたのだ。
第一バージョン。ラピュタの曲が2秒で終わった。その音といったら倉庫の荷物が全て地震で地に落ちたときのような音で、雑音どころの騒ぎではなかった。あまりに驚いて飛び上がってしまった。
第二バージョン。今度はなんとなく曲らしきものが聞こえる。各パートそれぞれ勝手に発音し、テンポもばらばら。今考えると、そのように解析する方が難しいような気がするのだが。
そして、第三バージョン。それは紛れもなく、ラピュタの曲であった。静かなピアノソロ
からのスタート。そしてストリングスの和音。今思い出しても鳥肌が立ってしまう。そのときの感動がおそらく今の人生の基盤なのであろう。結果、音楽の才能のない青年は音楽によりプログラミングの素晴らしさに目覚めたのである。
どれくらい経ってここまで達成したかはわからない。が、比較的短期間であったような気がする。苦労して苦労して...という印象はない。
そもそもプログラミングそのもので苦労した記憶はあまりない。ポインタもいつ理解したのかは不明だ。常に“そのうち解るだろう”的なノリであり、そのうち解っていたのである。それは今も同じだ。

そんなこんなで、Rexim の再生部分はできた。編集部分は Windows3.1 のときに持っていたシーケンサーソフトと QY20 を参考に作っていった。個人的にはイベントリストとピアノロールがあれば問題ないと考えていた。

しかし、壁にぶち当たった。それは、結局のところ、自分の音楽の才能のなさによるところだったのかもしれないが、このソフトによって曲を作ることができなかったのである。未完成ながらも Rexim という存在がありながら、QY20 の快適さから離れることができなかった。Rexim で音楽を作る→バグや不満点を見つける→Rexim のプログラミングに没頭するという循環のうち、3番目のプログラミングに時間を取られすぎてしまった。結局のところ、Rexim は MIDI ビューワー的な使い方が最も多かったのである。

ここで少々言い訳をさせて頂きたい。
筆者の音楽の趣向はあまり一般的ではない。ロックやポップスはあまり聴かず、かといってクラシック中心でもない。CD屋で言えば、ワールドミュージックあたりが一番お世話になることが多い。民謡という表現が一番近いのだろうか。このあたりはまた別枠で語ろうと思うが、要するに筆者が持っている MIDI 音源はこういった非ロック・ポップスな音はすこぶる苦手なのである。たいていの場合、Expression の嵐になるか、近い音が見つからずとりあえずフルートなどの楽器に代用する羽目になる。「こんな楽器で俺の音楽は表現できない!」というダメ作曲家ぶりである。
ユーフォニウムが音源に入っていないことも不満であった。ホルンとトロンボーンの音を加工すればなんとかならなくもないが、あの独特な音はやはり魅力だ。そもそもトロンボーンの音も全て発音がフォルテ調だ。とにかく、筆者の持っていた MIDI 音源はロックやポップス向けのものだったのだ。シーケンサソフトを買えない若者が高価な音源を買えるわけがない。

だんだんとりとめなくなってきたので、Rexim に話を無理矢理戻そう。
結局のところ、Rexim がこの世に残したものはなんだったのだろうか。
今思うと、最大の功績は筆者自身のプログラミング能力向上であったのかもしれない。(なんて小さなことだろうか...。)このソフト開発のおかげでたいていの Windows プログラミングはできそうな気になれた。バグの多いプログラムであったが、基本思想は多分今作っても似たものになるであろう。設計そのものが根本から悪かったとは思わない。ただ、当時のプログラミングスタイルは今とはかなり違うため、今書くなら違うソースになるだろう。
その他に残したものはあるのだろうか。そもそもこのソフトを使った人はどれくらいいたのであろうか。筆者が知っているユーザーは筆者一人だけだ。メールを2,3通もらったこともあったが「こうすれば使えるかも」といった応援系メッセージだったような気がする(それでも大変ありがたい話である)。
もし、使ったことのある方がいたら、この場を借りて作者からのメッセージを。
未完成でバグバグで使いにくいソフトでごめんなさい。

Rexim の公での公開をやめてから時間が経った。今でも Google で Rexim という単語を検索するのは勇気がいる。が、先ほど検索してみた。まだいくつか出てくるようだ。たいていはサポートページへのリンクだが、そのページは現状ここにはない。せめてもの礼儀として Not Found にならないようにしておこうと思う。
また、全く約束はできないが、もしなんらかの運命的転機が訪れたらまた開発したいと思っている。今ならもっとマシなものができるはずだ。結局のところ、開発を中止した理由の大きな1つに、フリーソフトを開発している時間がなかったというものもある。もし、転職などをして時間に余裕にある職に就いたとしても、今作るならおそらくゲームであると思う。
だが、MIDI シーケンサーに対する思い入れもまだ強い。筆者の将来の夢は“金持ちになって南に島でハンモックにゆられながらモバイルパソコンでAIのプログラミングをして余生を過ごす”というアホ臭いものだが、そのとき横のウインドウには Rexim プロジェクトも立ち上がっているかもしれない。

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